ご挨拶Greeting

いま日本を訪れる外国人は年々増加しています。そのトップが中国（中国、台湾、香港）。なぜでしょう。日本には中国にはない「よいもの」がたくさんあるからです。日本の「よいもの」は品物だけではありません。むしろ品物が表す文化こそ重要なのです。

例えば日本の文房具はいまお土産として大人気ですが、それこそ無数の小さな品々は単に品質がよくて使いやすいだけでなく、それ自体が「かわいい」とか「いいね」といいたくなるようなものなのです。また日本に来た外国人が驚くのは日本の清潔、便利、安全、安心です。

例えば、宅配便が指定時間に確実に届くとか、タクシーに置き忘れた財布を運転手が空港まで追いかけて持ってきてくれるとか、購入した品物に不備があると店の方から連絡してきて交換してくれるとか、たくさんの実例があります。日本人はこれが当たり前と思っているのですが、世界ではそうではありません。

私は長年、国際交流の仕事に携わってきましたが、その意味で日本が「国際化」していないことのデメリットを感じます。日本人の「おもてなし」文化は国際的にみれば特異かも知れませんが、それを国際基準まで広めていくことが期待されているのです。

世界では、自分のこときちんと主張しなければ評価されません。日本には日本人が気づいていないよいものが無数にあり、それを外国人が求めてやってきている。このようなチャンスをもっと活かすべきです。そのためには日本のよさを求めてくる人の視点からそれをもっと深く理解し、彼らに受け入れられるやり方で発信していく必要があります。

株式会社剣山はそういった日本のよいもの（形あるもの、ないものを含めて）を国際的な視点から再発見し、その価値を理解できる人々に提供していきます。このような発見、発信、協力のお手伝いを通じて、日本においては各地の再生・活性化、国外では日本に対するよりよい理解を促進し、それぞれの事業開発に結びついていくものと確信しています。